祭典委員長としてご挨拶申し上げます。
平素より東本町の祭り運営へのご支援・ご協力につき、厚く御礼申し上げます。
東本町祭典委員会は東本町自治会、東本町屋台世話人会 、東本町青年会、東本町子供会と連携し、屋台巡行、屋台維持管理の企画立案・運営実務を担う、祭りを愛する熱い情熱を持った集団です。
東本町の屋台をご説明申し上げます。東本町の屋台は播州地域標準の二尺八寸の屋台で、自慢は太鼓と狭間(欄間とも言います)です。
太鼓は二尺五寸と屋台より小ぶりの太鼓ですが、製作は明治33年(西暦1900年)に荒井村有志11名が造った太鼓です。令和5年(2023年)の秋祭りでも良い音を響かせ、120年の時を超えて未だに現役です。
狭間は江戸末期から明治時代にかけ、播州屋台彫刻の第一人者、名工二代目松本義廣の一刀彫です。巨木から大きな無垢材を切り出し、その無垢材から手で彫り上げる彫刻を一刀彫と呼び、東本町の狭間は名工二代目松本義廣が自身の手で刻んだ一刀彫です。太鼓と狭間、画像や動画ではお伝えしきれない古からの伝統工芸の魅力を祭りの現場でご覧ください。
東本町の祭りは長きにわたり、多くの方々によって支えられ、今日に至る訳ですが、その祭りを次の世代に引き継げのも祭典委員会の務めで、次代を担う若手である青年会・子供会への仕掛けもその一つです。
若衆、青年会に対しては「屋台担ぎは東本町の町内行事であるが、祭りそのものは荒井神社の秋季例祭である」ことを繰返し、時に厳しく伝えております。本宮では荒井神社神事一行が宮を出立する前に東本町の屋台を宮入させ、神事の出立を見学する事や、荒井神社神事の御旅所である八幡神社への巡行等により、青年会のみならず、子供会も、一般の大人も、全ての東本町の祭り参加者に荒井神社の神事を知る機会を与え、東本町の祭りは荒井神社の祭りの一部で有る事を説き続けています。
その甲斐もあってか、東本町の楽しい祭りを経験した子供たちが子供会を卒業した後に青年会に多く参加してくれ、「男女を問わず、子供会を卒業すれば青年会に加入」感の醸成が進んでいます。
一方で、若衆からの意見にも耳を傾け(電飾LED化、連絡網へのSNS活用、他町との練合せ増等)、新しい時代に合わせて祭りを進化させていく事も大切な我々祭典委員会の務めです。若衆の意見を受け入れる事は若衆の祭り運営への参画意識の強化になります。もちろん、祭りは若衆だけのものではありませんので、自治会役員や長老の視線を意識し、子供会とも調整を重ねます。
ただ、それでも若衆が元気いっぱいに屋台を担ぎ、屋台が伊達綱を揺らしながら縦横無尽に動き回る、活気あふれる屋台練りは若衆の力があってのものであり、東本町がダントツの一番、最高です。
祭りでは、各町それぞれの屋台、自分の町が一番であり、普段は仲の良い友達同士でさえも、こと祭りとなるとお互いに自分の町が一番のプライドを持って臨みます。本宮の夜に特設練り場で開催される屋台の練合せは、各町の意地とプライドのぶつかり合いで、負けられない戦いです。担ぎ手も棒端も必死になって頑張り、練合せに勝った時の気持ち良さは他に例えるものがありません、本当に最高です。
秋祭りは町内最大の行事であり、老若男女、年齢・性別を問わず多くの人が様々な形で参加しています。祭りを、「ええ祭り」を、町内のみんなに楽しんでもらえる「ええ祭り」を維持することが、地域のつながり・活性化・防犯にも寄与できていると信じており、これからも「ええ祭り」を出来る様々な活動に全力で打ち込んで参ります。

東本町祭典委員長 原 聴之